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2021.12.13

戦略コンサル案件の単価相場は?案件の獲得方法や必要なスキルなど徹底解説!

コンサル募集

フリーランスの戦略コンサルタントへの転向を検討している方の中には、「今の実績やスキルでフリーランスに転向しても、十分に稼げないのではないか?」と不安に感じている人も多いでしょう。

フリーランスに転向する前に、案件の単価相場を知ることや案件獲得方法の確立は重要なポイントです。

そこで本稿では、戦略コンサルタントに求められるスキルとともに、案件の単価相場やその獲得方法、フリー転向が検討できる実績の目安などを分かりやすく解説します。

戦略コンサルタントの仕事内容

戦略コンサルタントの仕事は、企業の経営層(CXO)に対して事業戦略やM&A戦略などの「企業戦略」の立案およびその実行を支援することです。

一昔前までは戦略立案までを提供サービスのスコープとすることが多かったですが、近年は戦略の実行支援まで行う戦略コンサルタントが増えました。

大まかな戦略コンサルティングの流れは、①仮説構築、②仮説検証、③課題解決策の立案の3ステップです。実行支援まで行う場合は4ステップとなり、コンサルティングファームでは実行支援部分だけ別プロジェクトに切り分けるケースが多いです。

なお「経営コンサルタント」と「戦略コンサルタント」が混同される傾向にありますが、以下のような違いがあります。今後のキャリアの方向性を考える上で、両者の違いはきちんと理解しておきましょう。

支援範囲 顧客層
経営コンサルタント ・経営全般
(組織・人事、会計・財務、営業、マーケティングなど多領域に渡る)
・大企業
・中小企業
・零細企業
戦略コンサルタント ・経営戦略に特化 ・大企業
・メガベンチャー

経営コンサルタントと戦略コンサルタントの仕事内容については以下でも解説しています。ぜひこちらも読んでみてください。

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戦略コンサル案件に求められるスキル

戦略コンサルティング案件を成功させるために必要なスキルをご紹介します。

論理的思考能力

その他のコンサルティング案件と同様に戦略コンサルティングを行う上では、高い論理的思考能力が必要です。

提案内容を顧客が実行することで成果をあげられる論理的根拠がなければ、顧客を納得させることができず、結果的に顧客満足度が下がりリピートしてもらえません。

プロジェクト推進力

戦略コンサルティング案件を成功させるためには、プロジェクトを滞りなく進行させる推進力が必要です。

なお「プロジェクト推進力」には、以下の能力が含まれます。

要素 定義
交渉力 立場や役割などが異なる人に対して、お互いの利害を調整し、意思決定の合意を得るまでのコミュニケーションスキル。
マネジメント力 プロジェクトに関する経営資源(ヒト・モノ・カネ)すべてを適切に管理・運営するスキル。
ヒアリング力 プロジェクトを推進する上で必要な情報を収集するスキル。
プレゼンテーション力 プロジェクトのステークホルダーから協力や合意を得ることを目的に、意思決定に必要な情報を過不足なく伝えるスキル。

社内外の関係者に協力してもらうための「交渉力」や「マネジメント力」、上司や顧客のニーズを適切に把握するための「ヒアリング力」、提案を承認してもらうための「プレゼンテーション力」のいずれもプロジェクト推進において必要不可欠な能力です。

知識獲得力

戦略コンサルティング案件に参画する場合、新しい技術や業界動向などの情報を効率よく収集する必要があります。

これまでの経験で得た知見だけで対応できる案件は少ないです。そのため、戦略コンサルタントとして活躍し続けるには、常に新しい知識を獲得することを継続しなければいけません。

なお「知識獲得力」は、「学習力」「応用力」「情報収集力」の3つに細分化できます。

要素 定義
学習力 専門知識のみならず自然科学および人文社会科学に関するものも含めて、幅広い分野で知識やノウハウを深く習得することを継続するスキル。
応用力 入手した知識やノウハウを関連付けて活用するスキル。
情報収集力 必要な情報を入手し、精査した上で、取捨選択して自分のものとするスキル。

参照:中央大学「知識獲得力」

戦略コンサル案件に役立つ資格

以下の資格を持っていると、戦略コンサルティング案件の獲得およびプロジェクトの成功に繋げやすいです。

資格 概要
MBA ・Master of Business Administrationの略
・経営学の大学院修士課程修了で授与される学位
・経営学修士号または経営管理修士号と呼ばれる
中小企業診断士 ・国家資格
・中小企業の経営診断および経営に関する専門家
・主に現状分析を踏まえた企業の成長戦略のアドバイスを行う
公認会計士 ・国家資格
・企業の監査と会計に関する専門家
・監査業務、コンサルティング業務、税務業務を行う

上記の資格はM&Aをはじめとする経営系の戦略コンサルティング案件で特に役に立ちます。

一方、IT寄りの戦略コンサルであれば「IT系の専門資格」があると案件にアサインされやすかったり、プロジェクトを円滑に進めやすかったりします。具体的なIT系の資格は、以下の記事にて紹介しています。

▼関連記事
ITコンサルが取得すると良い主要資格7選とベンダー系資格6選を紹介!取得するメリットも解説

また、資格を保有するメリットは以下の2つです。

資格を保有するメリット
・案件獲得が有利になる
・自身のスキルに磨きがかかる(≒アウトプットの質が高くなる)

資格を持っていると顧客にどんな知識を持っているのかを分かりやすく証明できるため、案件獲得が有利に進みやすいです。

加えて、資格取得のプロセスで各専門知識を体系的に学べるため、自身のスキルに磨きがかかり、アウトプットの質が高くなるというメリットがあります。

ただし、戦略コンサル案件の獲得に資格が必須というわけではありません。資格よりも実績の有無の方が重視されるため、資格がなくとも実績さえあれば採用されます。

つまり、資格取得によって得た知識を使いこなして魅力的な実績を作ることが重要だということです。

単純に資格を取得すれば良いわけではないので注意しましょう。

戦略コンサル案件の単価相場

戦略コンサルティング案件の単価相場をご紹介します。単価は所属企業によって大きく異なるため、それぞれ解説します。

フリーランス

フリーランスコンサルタントが戦略コンサルティング案件を受注した場合の単価相場は、150〜200万円程度です。

出典:コンサルタント案件の単価は?収入目安・スキル・フリーランスで独立する前に | AIdrops

コンサルティング種別 一般的な単価相場 Liberty Nationの単価相場
戦略 150~200万円/月 150〜300万円/月
平均180万円/月
業務 120〜200万円/月※ ・120〜200万円/月
平均150万円/月
IT 100〜200万円/月※ ・120〜300万円/月
平均150万円/月

※出典:コンサルタント案件の単価は?収入目安・スキル・フリーランスで独立する前に | AIdrops

フリーランスコンサルタントの単価はプロジェクトによって大きく変動します。

なぜなら、以下のようにプロジェクト規模やクライアントの考え方次第で参画するプロジェクト形態が流動的だからです。

  • 新卒入社(プロパー)社員を部下に持って共働する
  • コンサルティングファームの戦略コンサルチームと協業する
  • サブコンサルタントとして協業する
  • CIOアドバイザーになる

なお、フリーランスのコンサルタントは裁量が大きいことが多く、気の知れたコンサルタントやアナリストをサブコンサルタントとして参画させてチームを形成することもクライアントとの交渉次第では可能です。

戦略・IT・業務、それぞれのコンサルタントの収入情報や単価相場は以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひこちらも読んでみてください。

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外資系大手戦略コンサルティングファーム

外資系の大手戦略コンサルティングファームでは、以下の単価が一般的です。

プロジェクト条件 単価(月額) 年収
期間 1ヶ月 125〜250万円 1,500〜3,000万円
アサイン人数 1〜5名

参考:コンサル費用・フィーの決まり方|カテゴリ別の相場と料金体系を解説

コンサルティングファームの場合、コンサルタント以外の「営業職」や「バックオフィス職(経理・人事など)」の販管費が中間マージンとしてプロジェクト報酬から差し引かれます。

一方フリーランスコンサルタントの場合は、上記のような「中抜き」がほぼ存在しないため、顧客から支払われる報酬をそのまま自分の報酬にすることができます。

仮に、単価が300万円のコンサルタントが、案件獲得から契約交渉、成果物の納品までをすべて独力で遂行すれば、300万円が報酬となるのです。

戦略コンサル案件の獲得方法

フリーランスコンサルタントが戦略コンサルティングの案件を獲得するプロセスは、以下の流れです。それぞれ詳しく解説します。

  1. コンサルティングファームに入社する
  2. 各チャネルから新規顧客を発掘する
  3. 既存顧客のアップセル・リピートを狙う

コンサルティングファームに入社する

「戦略コンサルティングファーム」か「総合系コンサルティングファームの戦略部門」で戦略コンサルティングの実績を積みましょう。

フリーランスの戦略コンサルタントになる場合、このケースがもっとも一般的です。

仮にMBAや中小企業診断士などの資格がなくても、大手の戦略コンサルティングファームでマネージャー以上まで昇進すれば、フリーランスに転向した後も信頼が得られやすいからです。

フリーランスコンサルタントの場合、実務経験・経験したプロジェクトタイプ・残した成果によって、次の案件が決まると言っても過言ではなく、十分な実績と経験がないまま競争が激しい高単価案件や大手の戦略コンサルティング案件を受注することは難しいです。

また成果や実績以外の指標として、「出身ファーム×役職×業界×プロジェクトタイプ」の組み合わせも、採用側がコンサルタントのパフォーマンスの期待値を推し量るためのひとつの指標となります。

たとえ戦略コンサルファームでの勤続年数が短くても、有名ファーム出身のマネージャー以上の経験者であればポテンシャルを評価されてアサインされるケースも少なからずあります。

また、同じく大手企業の戦略企画室や経営ポスト、CTO、CIOアドバイザリ経験がひとつでもあると大きな差別化要素となります。

これらのポストは、それを獲得するための厳しい社内競争に勝ち、自己研鑽を怠らなかった人でしか掴むことができないキャリアであるため、自らの力を客観的に証明する指標になるのです。

新規顧客を開拓する

戦略コンサルティングの実績を積み、晴れて独立を果たしたら、以下の方法を用いて戦略コンサルティングを求めている新規顧客を開拓します。

流入経路 概要
SNS 戦略コンサルティングの実績やノウハウを定期的に発信し、認知と信頼を得て、案件依頼を待つ。
ブログ 戦略コンサルティングの実績やノウハウ、他のコンサルタントとの差別化ポイントなどを掲載し、認知と信頼を得て、案件依頼を待つ。
知人・友人からの紹介 これまでに築いてきた人脈(同僚や顧客)から案件の紹介を受ける。
セミナー 自身でセミナーを開催し、経営戦略のノウハウを提供するとともに自己PRを行い、セミナー受講者から案件依頼を受ける。
交流会 経営者または経営者との繋がりがある人が集まる交流会に参加し、新たな人脈形成および案件依頼を受ける。
マッチングサービス 戦略コンサルタントを求める企業と戦略コンサルティング案件を探しているコンサルタントをマッチングしているサービスを利用し、希望条件を満たすプロジェクトに参画する。

上記の中でも短期的に成果が出やすいのは「マッチングサービス」です。

マッチングサービスを運営する事業者は、紹介手数料によって利益を得ているため、紹介できるプロジェクトとコンサルタントを常に欲しています。

そのため、コンサルタントを募集している企業が提示している人材要件を満たしてさえいれば、すぐに案件に参画できます。

弊社Liberty Nationもそのマッチングサービスの一つです。もし新規顧客の開拓にお困りの場合は、以下のフォームからご登録ください。できる限り希望条件を満たせるプロジェクトをご紹介します。

なお、フリーランスのコンサルタントになる前から見込み客と面談しておくことも重要です。前職在職中(または退職時)に、懇意にしているクライアントにはフリーランスのコンサルタントになることを伝えておきましょう。

戦略コンサルタントは経営者にとっての良き相談相手であり、替えがたい経営上のパートナーです。そのため、クライアント経営層からの信頼を得ていれば、フリー転向後も仕事に繋がる可能性が高いでしょう。

既存顧客のアップセル・リピートを狙う

既存顧客に対して、アップセルまたはリピートの営業を行います。

既存顧客に対して営業を行う際のポイントは、既存案件に従事している時から顧客の経営課題を俯瞰的に捉えておくことです。そうすることで、営業時の提案をより良いものにできます。

また、このタイミングで次回契約時の単価交渉も行い、どのような条件を満たせば単価を上げられるかも確認しておくことをおすすめします。事前に単価アップの条件を握っておくことで自身の目標が明確になる上に、スムーズに報酬単価を上げられます。

まとめ

戦略コンサルの案件では、企業戦略の立案とその実行支援を行います。その難易度は非常に高く、参画するには多大な営業努力と十分な実績が必要です。

もし、戦略コンサル案件の獲得に興味がある場合は、ぜひ弊社Liberty Nationをご活用ください。

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