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2021.11.22

フリーランスの戦略コンサルの実態や稼ぐコツとは?案件獲得方法についても解説!

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戦略コンサルタントとは

戦略コンサルタント(以下、戦略コンサル)とは、企業が抱える経営課題を解決するためのコンサルティングをおこなう専門家であり、クライアントの多くは企業の経営者層となります。

戦略コンサルの究極の目的は、クライアントの抱える経営課題を解決することです。そのために実施するコンサルティングの内容は、業務内容の改善からマーケティング戦略、新規事業、中長期計画、M&Aや社内人事に至るまで、多岐に渡ります。

また、その他のコンサルタントと同様に、戦略コンサルは「現状分析(ヒアリング)→ 仮説 → 検証 → 提案」という課題解決の流れをとります。

そういった課題解決の過程では、ロジカルシンキング、仮説思考、情報収集能力、分析能力、プレゼンテーション能力といったスキルが求められます。

戦略コンサルに求められるスキルなどについては、下記の記事で詳しく解説しています。ぜひこちらも参考にしてみてください。

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戦略コンサルのキャリアパス

戦略コンサルには、主に3つのキャリアパスが考えられます。

  • 特定企業と専属契約を結ぶ
  • 他業種に転職する
  • フリーコンサルとして独立する

特定企業と専属契約を結ぶ

極めて優秀な戦略コンサルの場合、特定企業の専属パートナーとして長期的に経営に加わるよう求められるケースがあります。

ただし、「Up or Out(昇進しなければ去る)」という言葉もあるほど、戦略コンサルとして昇進し専属契約を結ぶことは厳しいという現実があるのも事実です。

また、特定企業と専属契約を結ぶということは、ブラック企業に労働力を搾取されてしまうリスクとも常に隣り合わせです。

特定の企業と長期的な専属契約を結ぶ場合には、クライアント企業との相性や処遇、労働環境、副業の可否といった面も考慮した上で慎重に決断する必要があるでしょう。

その一方で、専属契約を結ぶことで生活・収入面での安定感が得られるというメリットがあります。

さらに、クライアント企業と長期的な関係を築ける戦略コンサルは、そういった実績・経験値こそが市場価値の高さや信頼の証明に繋がっており、おのずと引く手が途絶えないものです。

戦略コンサルの場合、厳しい環境で自己研鑽を続けながら積み上げた実績が、将来的な案件獲得に繋がるといっても過言ではありません。

以上を踏まえると、

  • ステップ1. 青年時代にコンサルティングファームでキャリアを積み、社内で昇進し、管理職としてマネジメントの経験を蓄積。
  • ステップ2. 青年〜壮年期にフリーランスとして独立し、体力より知力に頼る比率をあげたコンサルサービスへ移行。

上記のようなキャリアプランがモデルケースと言えるでしょう。

戦略コンサルの業務実態については、下記の記事でより詳しく取り上げています。ぜひ参考にしてみてください。

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他業種に転職する

戦略コンサルとして人脈やキャリアを積んだ後に、他業種に転職するというキャリアパスも考えられます。「戦略立案ができる人材」は強力な戦力となるため、企業からのヘッドハンティングによる引き抜きなども考えられます。

ただし、戦略コンサルから他業種への転職は、キャリアダウンに繋がる場合があります。

人材紹介会社ムービンが外資系コンサルティングファームを対象に実施した調査によると、戦略コンサルは、総合系/IT系コンサルに比べて年収が高いという特徴があります。

中には、入社5年以内で年収1,000万円を超える方も。パートナークラスでは、年収2,500万円以上の戦略コンサルもいるようです。

役職名 コンサル経験 年収
アナリスト 0〜3年 500〜800万円

(参考:総合系/IT系コンサルの場合、500〜700万円)

コンサルタント 0〜6年 900〜1,300万円

(参考:総合系/IT系コンサルの場合、700〜900万円)

マネージャー 2〜10年 1,400〜2,000万円

(参考:総合系/IT系コンサルの場合、900〜1,400万円)

プリンシパル 5〜15年 1,700〜2,500万円

(参考:総合系/IT系コンサルの場合、1,300〜1,800万円)

パートナー 7年以上 2,500万円以上

(参考:総合系/IT系コンサルの場合、2,000万円以上)

出典:外資系戦略コンサルティングファームの役職と年収水準

そのため、戦略コンサルから他コンサルへの転職を希望する際には、収入面についても熟慮のうえ、慎重に決断されると良いでしょう。

フリーランスコンサルとして独立する

外資系のコンサルティングファームに所属して実務経験を積んだ後に、フリーランスとして独立するケースも戦略コンサルのキャリアパスのひとつとして一般的になりつつあります。

フリーランスコンサルとして独立することで、雇用形態・労働時間・組織への関わり方といった面において、より自分に合った柔軟性のある働き方が可能になるでしょう。

フリーランスコンサルは一般的にプロジェクト単位の契約になるため、毎月一定の給料で働いていた会社員時代よりも、時間単価のアップが期待できるというメリットもあります。

また最近では、会社員コンサルを続けながら、まずは副業としてフリーランスコンサルを始める人も増えてきています。

たとえば、将来的に起業や個人事務所の設立を考えている方の準備・移行期間に、フリーランスコンサルとしての実績や人脈を作っておくのもおすすめです。

会社員としてコンサルティングファームに所属しながら十分なお金を稼ぎつつ、フリーランスコンサルとしても案件をこなしながら新しいビジネスを模索したり、趣味と実益を兼ねた時間の使い方をするといったライフプランも可能です。

フリーランスの戦略コンサルとして活躍する方法

ここからは、本記事の主要テーマである、「フリーランスの戦略コンサル」に焦点を当てて解説していきます。

会社員コンサルがフリーランスの戦略コンサルを目指す場合、主に2種類のパターンが考えられます。

  • コンサルティングファームのサブコンサル
  • 事業主との直接契約

コンサルティングファームのサブコンサル

大手コンサルティングファームが請け負うプロジェクトに、サブメンバーとして参画するパターンです。たとえば、外資系のマッキンゼー、BCG(ボストンコンサルティンググループ)、A.T.カーニーなどは、戦略コンサルティングファームの代表格です。

基本的には、コンサルティングファーム時代と同じように、会社に常駐する働き方になります。ただし、社内の細々とした事務作業や社内政治の煩わしさから解放される点は、フリーランスとして働くメリットと言えるでしょう。

事業主との直接契約

事業主から直接依頼を受けて、コンサルティングを請け負うパターンです。取引先に常駐する訳ではなく、週に数回のミーティングやディスカッション、資料作成といった関与の仕方が多いです。

事業主と直接契約をするメリットは、労働形態や処遇、関与の仕方などをクライアント(経営者層)と直に交渉できる点です。

その一方デメリットは、特定の事業主のみと契約を結ぶ場合、案件が安定的にあるというわけではない点です。社会情勢の変化や予算的な都合により、契約が突然打ち切られるといったリスクも常に想定しておく必要があるでしょう。

フリーランスの戦略コンサルとして稼ぐためのコツ

戦略コンサルに限ったことではありませんが、フリーランスの方が安定的かつ健康的に稼ぐためのコツが3つあります。

  • 自分に適した案件を見極める
  • 既存顧客を大切にする
  • オリジナリティを確立する

自分に適した案件を見極める

フリーランスの戦略コンサルとして成功するためには、クライアントとの相性や労働環境、時間単価といったさまざまな観点から総合的に判断したうえで、ご自身にとって適した案件を見極めることが大切です。

とくに、独立したてで収入が不安定な時期には、低単価の案件を大量に請け負い自転車操業状態になってしまうケースや、単価が良いという理由だけで悪徳案件を無条件に引き受けてしまうケースなどに注意する必要があります。

プロの仕事人として無理なことは引き受けないという姿勢を保つことは、顧客に提供するアウトプットの「質」を保つことにつながっており、ひいては顧客からの信頼度を上げることにもつながります。

既存顧客を大切にする

一緒に仕事をしてみて相性が良いと感じた顧客とは繰り返し仕事をすることで、お互いの業務がスムーズになるでしょう。同じ顧客と組むことで、過去案件で培った知識や経験、信頼関係を新しい案件にも活かすことができます。

逆に言えば、過度な要求をしてくる顧客とは無理に付き合わなくて良いということです。

先述の「自分に適した案件を見極める」という点にも繋がりますが、ご自身のポテンシャルを最大限に発揮し、フリーランスとして長期的に活躍するためには、クライアントとの相性が合わない(=ご自身の適正に合わない)案件を取捨選択する合理性も大切です。

オリジナリティを確立する

戦略コンサルとしての市場価値を保ち続けるためには、ご自身が提供する価値の「強み」を顧客にはっきりと打ち出すことが重要です。

自分にしか出せない価値を確立していくことで、競争力低下や単価下落を防ぐことにつながります。

戦略コンサルで稼ぐためには「何ができるか」という主観的なアピールポイントだけでは弱く、客観的にわかりやすい指標を得ることが成功への近道です。

「なんでもできます」という謳い文句で営業しても、クライアントからすれば戦力になる人材か否かは判断し難いものです。

戦略コンサルとしての実力を客観的に判断できる指標には、以下のようなものがあります。

ひとつの指標は、戦略コンサルとしての案件獲得数(ポスト経験)です。戦略コンサルはITコンサルなどに比べてポスト数が限られているという背景もあり、ポストをたくさん経験している戦略コンサルほど、市場価値の高い人材と見なされます。

もうひとつの指標が、上級ポストの経験の有無です。

大手企業戦略部門のマネージャーやディレクター相当(あるいは社員代替)のポスト経験を得ておくことは、もっとも理想的かつ確実な指標となります。

理由は案件獲得数と同じで、数が限られている大手企業の上級ポストを経験していることが、市場での競争力や希少価値の証明になるためです。

フリーランスの戦略コンサルとして稼ぐためのヒントになる内容を知りたい方は、ぜひ以下も合わせてご覧ください。

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フリーランスの戦略コンサルの案件獲得方法

ここからは、フリーランスの戦略コンサルが案件を獲得するための具体的な方法を見ていきましょう。

  • 自ら営業する
  • 知人から紹介してもらう
  • マッチングサービスを利用する
  • エージェントを利用する

自ら営業する

フリーランスの戦略コンサルの顧客となりうる「コンサルティングファーム」や「事業会社」に直接営業する方法です。

すでに一緒に仕事をしたことがある顧客から追加依頼をもらいたい場合などには、この方法が有効です。一方で新規顧客を獲得する場合には、以下で紹介する方法がおすすめです。

知人から紹介してもらう

会社員時代やセミナーなどで知り合った知人から、案件を紹介してもらうという方法も案件獲得に効果的です。

とくに会社員時代から人脈を大切にしておきましょう。プロジェクトに空き要員ができたタイミングなどで、知り合いから案件を紹介してもらえる場合があります。

また、SNSなどでご自身の仕事内容を社会に発信しておくことで、案件獲得につながる場合もあります。

マッチングサービスを利用する

マッチングサービスとは、案件の受注先を探している企業と受注したい個人をマッチングさせるサービスです。マッチングサービスに登録することで、複数ある案件の中からご自身に合った案件を見つけやすくなるでしょう。

マッチングサービスの機能は主にクライアントとのマッチングに限定されていますが、より手厚いサービスを希望する場合には、後述のエージェントサービスを検討されるのがおすすめです。

エージェントを利用する

エージェントを介して戦略コンサル案件を紹介してもらうという方法です。

エージェントでは、受注元と受注先のマッチングに加え、契約・交渉のサポートや確定申告代行といったフリーランスにとって心強いさまざまなサービスが受けられるのが特徴です。

弊社Liberty Nation(リバティネイション)はフリーランスに特化したエージェントであり、戦略コンサルを含むフリーランスコンサルタントの方に案件をご紹介しています。

弊社に登録している戦略コンサルタントの年収レンジは、1,800〜4200万円(150〜300万円/月)となっています。この給与水準は、先述の外資系戦略コンサルティングファームの「プリンシパル」や「パートナー」クラスに相当します。

戦略コンサルティングファームのコンサルからフリーランスコンサルへの転身を希望している方はもちろん、会社員としてコンサルを続けながら新しいビジネスを模索されている方などにも、多数ご利用いただいております。

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まとめ

本記事では、戦略コンサルのキャリアパスの選択肢のひとつ「フリーランスの戦略コンサル」に焦点を当て、フリーランスになる場合のリスクやベネフィット、稼ぐためのコツや案件獲得方法について解説しました。

戦略コンサルがフリーランスとして独立することには、柔軟性のある働き方や時間単価のアップといったメリットがあります。副業としてフリーランスの戦略コンサルをこなす場合は、将来的な起業に向けた準備・リスクヘッジとしても最適です。

フリーランスの戦略コンサルの案件獲得方法には、コンサルティングファームや事業会社への直接営業、知人からの紹介、マッチングサービス、エージェントといった方法があります。

弊社Liberty Nation(リバティネイション)はフリーランスに特化したエージェントであり、フリーランスの戦略コンサルの皆様の案件獲得をサポートする体制を完備しています。

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