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2022.3.7

M&Aの勉強に役立つ本18選|初心者や基本を学びたい人向け

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M&A業界に転職予定の人、自社企業の事業の一部もしくはすべての譲渡を検討している方の中には、M&Aの詳しい内容についてまだ理解できていない人も多いでしょう。M&Aについて深く知るためには、本からの勉強がとくに効果的です。

本記事では、M&Aを勉強するときに役立つ本の種類だけでなく、他の勉強方法なども合わせて解説していきます。

「M&Aについてこれから知っていきたいけれど、どうすれば良いかわからない」と考えている人は、ぜひ最後までご覧ください。

M&Aの勉強方法一覧

M&Aの勉強方法自体は、以下のようにさまざまなものがあります。

  • セミナー
  • 動画コンテンツ
  • Webサイト

それぞれの勉強方法のメリットやデメリットを理解し、組み合わせて活用していきましょう。

メリット デメリット
セミナー ・専門家から質の高い知識を得られる
・交友関係が広がる
・交通費や受講費がかさむ
・決まった知識しか獲得できない
動画コンテンツ ・料金がかからない
・移動中でも視聴できる
・情報が表面的で薄いことがある
・情報の信頼性が低い
Webサイト ・料金がかからない
・移動中でも閲覧できる
・情報をピンポイントで探しづらい
・情報が間違っていることがある
・情報が網羅的に獲得できる
・情報の信頼性や権威性が高い
・Web系に比べ情報の鮮度が落ちる
・書籍で購入すると持ち運び時にかさ張る

M&Aについて知りたい場合、上記の中から自分に合ったものを選択することが大切ですが、とくに本(書籍)は少ない出費で網羅的に情報を獲得できるためおすすめだといえます。

M&A初心者におすすめの本

まずは、初心者におすすめの本を紹介していきます。

  • 手にとるようにわかるM&A入門 会社を揺さぶる「合併・買収」
  • 世界でいちばんやさしいM&A入門ゼミナール
  • まんがでわかるオーナー社長のM&A
  • 企業買収の裏側ーM&A入門ー
  • 財務マネジメントの基本と原則

上記の本はどれも最初の一冊として有用であるため、まだM&Aの理解が浅い状態の人は購入を検討してみてください。

手にとるようにわかるM&A入門 会社を揺さぶる「合併・買収」

手にとるようにわかるM&A入門 会社を揺さぶる「合併・買収」

『手にとるようにわかるM&A入門 会社を揺さぶる「合併・買収」』は、公認会計士によって執筆されており、図解を用いているため、初心者でもわかりやすい内容になっています

M&Aの情報を網羅的に学ぶことができ、敵対買収のことについても記載されています。読んだ後はニュースや新聞からの情報をある程度理解できるようになるでしょう。

タイトル 手にとるようにわかるM&A入門―会社を揺さぶる「合併・買収」!
著者 久保理
価格 1,540円(税込)

世界でいちばんやさしいM&A入門ゼミナール

世界でいちばんやさしいM&A入門ゼミナール

『世界でいちばんやさしいM&A入門ゼミナール』は、イラストが含まれており会話形式で話が進んでいくため、M&A関連のニュースや会話でよく聞く言葉について、まったく知識がない人でも内容を理解できます

株式やステークホルダー、企業価値経営とは何か、合併と業務提携の違いについてなど「聞いたことはあるけど内容は知らない」という基本について理解できるでしょう。

M&Aについて楽しく学べるため、実務への第一歩として選択することがおすすめです。

タイトル 世界でいちばんやさしいM&A入門ゼミナール
著者 宮崎哲也
価格 1,540円(税込)

まんがでわかるオーナー社長のM&A

まんがでわかるオーナー社長のM&A

『まんがでわかるオーナー社長のM&A』は、とくに中小企業のオーナーがM&Aについて知りたいと思ったときに有用な一冊です。

中小企業が抱えている「後継者問題」などを取り上げ、主人公の体験を通じて解説しています

まんがで説明されているため、隙間時間を活用して読めるでしょう。また、相続問題や事業承継、個人保証についての悩みを持っている方にもおすすめできます。

タイトル まんがでわかる オーナー社長のM&A
著者 著:大山敬義、漫画:八木ふたろう
価格 1,650円(税込)

企業買収の裏側ーM&A入門ー

企業買収の裏側ーM&A入門ー

『企業買収の裏側ーM&A入門ー』は、M&Aの実務に関して、実例を交えながらわかりやすく解説した一冊です。

キリンとサントリーやソフトバンクなどの例が挙げられているため、架空の話を元にした本よりも頭に入りやすい内容となっています。

M&Aについて、結婚や破談を用いて語られているため初心者でも理解が容易く、値段も手頃です。そのため、まずはM&Aの概要を知りたい人におすすめします。

タイトル 企業買収の裏側―M&A入門 (新潮新書)
著者 淵邊善彦
価格 792円(税込)

財務マネジメントの基本と原則

財務マネジメントの基本と原則

『財務マネジメントの基本と原則』は、ストーリー形式で「損益計算書」「貸借対照表」などの決算書類について、具体的にわかるようになっています。

内容が実践的であるため、M&Aの財務に関して知識を深め、すぐに活用したい人におすすめです。財務原則やマネジメント、意思決定の3つを同時に理解することができるでしょう。

タイトル 財務マネジメントの基本と原則
著者 著:イビッド・メッキン、訳:國貞克則
価格 1,980円(税込)

M&Aの実務に関する本

M&Aの実務に関して勉強したい人におすすめの本は、以下の5冊です。

  • よくわかる中堅中小企業のM&A活用法
  • M&Aによる事業再生の実務
  • この1冊でわかるM&A実務のプロセスとポイント
  • 損をしない会社売却の教科書~中小企業のためのM&A戦略~
  • 会社売却とバイアウト実務のすべて

初心者向けの方を読んだら、次は実務に関して理解を深めていきましょう。

よくわかる中堅中小企業のM&A活用法

よくわかる中堅中小企業のM&A活用法

『よくわかる中堅中小企業のM&A活用法』は、中小企業が抱えている「後継者問題」について取り上げており、M&Aを活用した事業継承について解説しています

成功と失敗の事例が記載されており、本の終わりまで興味を失わずに読み込めるでしょう。

なぜM&Aが事業継承に有用なのかや進め方のポイント、税金・相続対策までを図や表を用いてわかりやすく解説されています。後継者が見つからないと考えているオーナーにおすすめの一冊だといえます。

タイトル よくわかる中堅中小企業のM&A活用法 (日経ムック)
著者 監修:山田ビジネスコンサルティング
価格 1,018円(税込)

M&Aによる事業再生の実務

M&Aによる事業再生の実務

『M&Aによる事業再生の実務』は、M&Aの実務の中でもとくに難しいといわれている「スポンサー選定」に重きを置いています。

物語形式になっているため、簡単に読み進められることが可能です。M&Aによる事業再生で成果を出すために、実務で必要なことを学べます。

タイトル M&Aによる事業再生の実務
著者 佐武 伸、倉本大樹、牧野安与
価格 4,180円(税込)

この1冊でわかるM&A実務のプロセスとポイント

この1冊でわかるM&A実務のプロセスとポイント

『この1冊でわかるM&A実務のプロセスとポイント』は、中小企業のM&Aについて、実務の基本情報を記載したマニュアル的な書籍です。

M&Aの手順や流れがわからないと感じている人にとくにおすすめできます。

専門的な内容を深く記載しているわけではないですが、なるべく簡単な言葉を用いているため、本を通してM&Aの流れを手短に知りたい人に有用でしょう

タイトル この1冊でわかる! M&A実務のプロセスとポイント
著者 大原達朗、松原良太、早嶋聡史
価格 2,640円(税込)

損をしない会社売却の教科書~中小企業のためのM&A戦略~

損をしない会社売却の教科書~中小企業のためのM&A戦略~

『損をしない会社売却の教科書〜中小企業のためのM&A戦略〜』は売却側の視点から執筆されており、後継者問題に苦しんでいる中小企業へ向けた本です。

会社売却をするうえで、損をせずに良い結果をもたらす方法が理解できます。売却の話だけでなく、会社の価値や経営者としての目標も説いているため、M&Aの実務を知りたいビジネスマン全員におすすめの一冊です。

タイトル 損をしない会社売却の教科書~中小企業のためのM&A戦略~
著者 江野澤哲也
価格 1,232円(税込)

会社売却とバイアウト実務のすべて

『会社売却とバイアウト実務のすべて<』は、売り手サイドからの実務について書かれた一冊です。

売却する際の価格を算出するための方法など、基本的な情報を網羅できる一冊になっています。一部にストーリー性を取り入れており、売却の際に実際に発生することが記載されているため、売却側の観点を理解したい人におすすめです

企業の評価の方法や、売り手買い手間で発生する評価額のギャップを埋める技術、売却手続きの際、何に重きを置くべきかなどが記載されています。

タイトル 会社売却とバイアウト実務のすべて
著者 宮崎淳平
価格 4,400円(税込)

M&Aの法務デューデリジェンスに関するおすすめの本

M&Aの法務について知りたい人におすすめする本は、以下の5つです。

  • M&A実務の基礎[第2版]
  • M&Aを成功に導く 法務デューデリジェンスの実務[第3版]
  • 中小企業買収の法務
  • M&A法大系
  • M&A法大系法務デューデリジェンスチェックリスト

上記の本は、初心者だけでなく上級者にもおすすめできるため、法務について理解を深めたい人は一冊手元に置いておきましょう。

M&A実務の基礎[第2版]

M&A実務の基礎[第2版]

『M&A実務の基礎[第2版]』は2018年の9月に第2版として出版された、M&Aの実務の基礎が記された一冊です。

時代の流れを元にして、必要な情報が加筆されており「外国法や海外取引実務」について記載されています。

M&Aの実務について、新しい情報を知りたい人におすすめの一冊です。

タイトル M&A実務の基礎[第2版]
著者 柴田義人、檀柔正、石原坦、廣岡健司
価格 4,400円(税込)

M&Aを成功に導く 法務デューデリジェンスの実務[第3版]

M&Aを成功に導く 法務デューデリジェンスの実務(第3版) 単行本 – 2014/3/27

『M&Aを成功に導く 法務デューデリジェンスの実務[第3版]』は、デューデリジェンスを行ううえで、留意すべき点が記されている本です。

買収対象に対して法務デューデリジェンスを行うときに浮上する問題点の内容、解決する方法が明確に書かれています。「知的財産権」「ファイナンス」「不動産」など、項目ごとに分かれているため、法務デューデリジェンスの実務について網羅的に理解できるでしょう。

タイトル M&Aを成功に導く 法務デューデリジェンスの実務[第3版]
著者 長島・大野・常松法律事務所
価格 5,060円(税込)

中小企業買収の法務

中小企業買収の法務

『中小企業買収の法務』は、中小企業のM&Aについて取り上げ、法務上の手続きについてわかりやすく解説しています。

現在増加傾向にある、中小企業のM&Aに関して「事業承継型」と「ベンチャー企業」に分けて記しています。発生する可能性はあるが、想定が難しい事例について理解できる一冊です

タイトル 中小企業買収の法務
著者 柴田堅太郎
価格 3,740円(税込)

M&A法大系

M&A法大系

M&Aの実務に詳しい弁護士によって、学説や例を用いて解説されています。

会社法や金商法を中心とした法務について理解を深められ、法務についてさらに踏み込んで勉強したい人におすすめです

タイトル M&A法大系
著者 森・濱田松本法律事務所
価格 10,450円(税込)

法務デューデリジェンス チェックリスト 万全のIPO準備とM&Aのために

法務デューデリジェンス チェックリスト 万全のIPO準備とM&Aのために

『法務デューデリジェンス チェックリスト 万全のIPO準備とM&Aのために』は、デューデリジェンスを行う際に実用的に扱えるチェックリストです。

ベンチャー企業と投資家間を繋いできた弁護士が、法務デューデリジェンスのための資料リストとチェックポイントを標準化した内容になっています。

デューデリジェンスの際に必要のない紛争や、法律問題の芽となる原因を摘み取るのに役立つでしょう。とくに、経営資源を成長戦略に集中させて、企業価値の向上をよりいっそう高めるためのソリューション提供の参考になります。

また、ベンチャー企業投資家にも役立つ投資先の調査マニュアルとして活用でき、ベンチャー企業が上場の準備に入るとき、法定監査に役立つマニュアルとしての活用も可能です

タイトル 法務デューデリジェンス チェックリスト 万全のIPO準備とM&Aのために
著者 佐藤義幸
価格 1,100円(税込)

M&Aを進める過程でデューデリジェンスは最も重要な工程といっても過言ではありません。より一層デューデリジェンスへの理解を深めたい方は、デューデリジェンスについてより詳しく解説している以下の記事をお役立てください。

▼関連記事

M&Aのデューデリジェンスとは?期間や手順、費用の目安、注意点を徹底解説!

医療法人向けのM&Aに関する本

M&Aは、一般的な企業だけでなく、病院などの医療法人にとっても重要です。医療法人のM&Aを知りたい人におすすめの本は、以下の3冊となっています。

  • 医業承継の教科書〈親族間承継・M&Aの手法と事例〉
  • 医師・看護師を守り地域医療を存続させる病院M&A
  • 病医院の事業承継とM&A講座

それぞれの本について具体的に確認していきましょう。

医業承継の教科書〈親族間承継・M&Aの手法と事例〉

医業承継の教科書〈親族間承継・M&Aの手法と事例〉

『医業承継の教科書〈親族間承継・M&Aの手法と事例〉』は、医療法人の継承について、初学者に対してわかりやすく明確な情報を記載しています。

事例をもとに、親族間での継承やM&Aによる手法を解説しているため、前提知識があまりない人でも理解しやすい内容です

タイトル 医業承継の教科書〈親族間承継・M&Aの手法と事例〉
著者 小松大介、鈴木学、新保勇一、俣野紘平、鈴木克己
価格 4,950円(税込)

医師・看護師を守り地域医療を存続させる病院M&A

医師・看護師を守り地域医療を存続させる病院M&A

『医師・看護師を守り地域医療を存続させる病院M&A』は、医療法人のM&Aを検討しているすべての人におすすめの一冊です。良い事例と悪い事例の両方が記載されており、業界独自の事情がわかりやすくなっています

M&Aに携わる人や金融機関関係者だけでなく、医療法人の理事長を勤めている人にも有用な一冊です。

タイトル 医師・看護師を守り地域医療を存続させる病院M&A
著者 矢野好臣、余語光
価格 1,320円(税込)

病医院の事業承継とM&A講座

病医院の事業承継とM&A講座

『病医院の事業承継とM&A講座』は医療法人についての情報と、M&Aの基本的なことを学びたい初学者におすすめの本です。

要点が簡潔にまとめられているため、金融機関だけでなく当事者であるドクターなどの医療従事者でも活用できます

タイトル 病医院の事業承継とM&A講座
著者 鈴木克己
価格 2,200円(税込)

M&Aに関する本を選ぶときのポイント

M&Aに関しての本を選択するときは以下3つのポイントが重要です。

  • M&Aの基本情報について理解を深める
  • M&Aの具体的な流れについて知る
  • 目的と自身のレベルに合った本を選択する

初めから実務的なことを学ぶのではなく、基本的なことを知り、全体的な流れを理解する必要があります。

M&Aの基本情報について理解を深める

M&Aについて具体的に理解するには、まずは基礎的な部分について勉強する必要があります。初心者向けの書籍を活用することで、M&Aの全体像や専門用語を知れるだけでなく、M&Aの面白さも理解できるでしょう。

読んだら終わりではなく、後でマニュアルとして読み返せるような本を選択することがおすすめです

M&Aの具体的な流れについて知る

M&Aの基本的情報について理解できたら、次は全体的な流れについて知見を深めましょう。

M&Aにはさまざまなメリットやデメリットが存在します。事例などから実際の流れを掴み、自社でM&Aを実行したらどのようなことが起こるのか想定してみましょう

目的と自身のレベルに合った本を選択する

M&Aは、基本的な情報や具体的な流れを知らずに実務的な本を選んでしまうと、書いてある内容が理解できない可能性が高いです。基礎から始めることが最も近道であるため、まずは初心者向けの本を選んでください

基礎知識について知ることで、日頃のニュースや新聞なども理解できるようになります。

M&Aの基礎的な情報や成功事例については、以下の記事で詳しく紹介しています。

▼関連記事

M&A業界の業務内容と業態とは?最新の業界別動向も解説

【2022年最新版】M&Aの事例21選と最新動向を解説!

まとめ

M&Aについて勉強したい場合、費用面や内容の濃さを考えると本からの勉強がとくにおすすめです。経営者としてM&Aの理解を深めたいのであれば、積極的に本で勉強をしつつ、セミナーなどに参加するのも良いでしょう。

また、現在M&Aが増加傾向にあることから、国内では優れたM&AアドバイザーやM&Aコンサルタントの確保が求められています。したがって、M&Aについて理解を深めて実務でも通用できるようになれば、高年収が期待できます。実際、M&A仲介企業に勤めた場合の年収額は日本国内でもトップクラスです。

今後M&Aに携わりキャリアアップを目指したい方は、ぜひ弊社Liberty Nationをご活用ください。Liberty Nationでは、M&Aアドバイザーを含めたさまざまなコンサルティング案件をフリーランス向けにご紹介しています。

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