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2021.12.13

データ分析・データサイエンティストにおすすめの資格11選!取得メリットや難易度を解説!

コンサル募集

さまざまな事業やサービスがデジタル化したことで、近年ではデータ活用のプロフェッショナルであるデータサイエンティストが注目されています。

しかし、データサイエンティストの実務内容やデータ分析に必要なスキルについては、その専門性の高さから広く知られていないため、データ分析の初学者は何から勉強すれば良いのかわからないといった声も多いです。

そこで本稿では、データ分析やデータサイエンティストにおすすめの資格を11個ご紹介します。

資格取得のための学習を通じて、データ分析に必要な機械学習やディープラーニング、データベース管理などの知識と技術を身につけられるため、ぜひ参考にしてください。

データ分析に役立つおすすめの資格11選

データ分析に役立つおすすめの資格をご紹介します。

資格名 必要勉強時間 運営団体
統計士 400〜500時間 一般社団法人 実務教育研究所
データ解析士 200〜300時間 一般社団法人 実務教育研究所
統計検定 ・3級:20〜30時間
・2級:50〜80時間
・準1級:100〜150時間
・1級:極めて長い
統計質保証推進協会
基本情報技術者試験 100〜200時間 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
応用情報技術者試験 ・初学者:約500時間
・基本情報技術者試験合格者:約200時間
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
データスペシャリスト試験 150〜200時間 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
OSS-DB技術者認定試験 ・Silver:20〜40時間
・Gold:20〜60時間
エルピーアイジャパン(LPI-Japan)
オラクルマスター ・Bronze:20〜40時間
・Silver:20〜40時間
・Gold:40〜50時間
オラクル社
G検定 30〜40時間 一般社団法人 日本ディープラーニング協会
E資格 100〜300時間 一般社団法人 日本ディープラーニング協会
Python3 エンジニア認定データ分析試験 30〜40時間 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会

統計士

「統計士」は、一般社団法人実務教育研究所が運営・付与している資格です。統計の基礎を体系的に学べます。

資格取得には、実務教育研究所指定のカリキュラム(通信講座)を修了する必要があります。受講期間は8〜12ヶ月です。

資格種類 民間資格
受験料 入学金:5,000円
受講料:54,800円
受験資格 なし
難易度(合格率) 非公開(推定53〜55%)
運営団体 一般社団法人 実務教育研究所

出典:お申込みについて – 内閣府移行認可

データ解析士

「データ解析士」は、一般社団法人実務教育研究所が運営・付与している資格です。統計学を実務に活かす方法を体系的に学べます。

「統計士」と同様、資格取得には実務教育研究所指定のカリキュラム(通信講座)を修了する必要があります。受講期間は4〜8ヶ月です。

資格種類 民間資格
受験料 入学金:5,000円
受講料:49,500円
受験資格 なし
難易度(合格率) 非公開(推定53〜55%)
運営団体 一般社団法人 実務教育研究所

出典:お申込みについて – 内閣府移行認可

統計検定

「統計検定」は、統計質保証推進協会が運営・付与している資格です。統計学の理解度を認定しています。

4級、3級、2級、準1級、1級の全5段階があり、1級のみ「統計数理」と「統計応用」の2つの試験に合格する必要があります。

2級までの合格率は比較的高いですが、準1級からは合格率が20%程度まで下がり難易度が高くなるため中・上級者向けの試験と言えます。

資格種類 公的資格
受験料 4級:3,000円
3級:4,000円
2級:5,000円
準1級:8,000円
1級:6,000円(1科目料金 ※全2科目)
受験資格 なし
難易度(合格率) 4級:72.8%
3級:75.6%
2級:34.1%
準1級:23.6%
1級:15〜23%
運営団体 統計質保証推進協会

出典:統計検定 1級|統計検定:Japan Statistical Society Certificate
統計検定 準1級|統計検定:Japan Statistical Society Certificate
統計検定 2級|統計検定:Japan Statistical Society Certificate
統計検定 3級|統計検定:Japan Statistical Society Certificate
統計検定 4級|統計検定:Japan Statistical Society Certificate
受験データ 2021年6月20日試験|統計検定:Japan Statistical Society Certificate
受験データ 2019年11月24日試験|統計検定:Japan Statistical Society Certificate

基本情報技術者試験

「基本情報技術者試験」は、情報処理推進機構(IPA)が運営・付与しており、IT系資格の中でも国家資格として認定されている珍しい資格です。

情報処理の理論やプロジェクトマネジメント、SQLなど幅広い知識を体系的に学べるため、SIerやIT系コンサルティングファームでは、IT未経験の新入社員に取得を促していることもあります。

資格種類 国家資格
受験料 5,700円
2021年秋試験より7,500 円に改定
受験資格 なし
難易度(合格率) 23〜30%(※)
運営団体 情報処理推進機構(IPA)

出典:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:スケジュール、手数料など
※参照:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:情報処理技術者試験センター:令和元年度秋期情報処理技術者試験(情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験)の合格者を発表

応用情報技術者試験

「応用情報技術者試験」は、情報処理推進機構(IPA)が運営・付与している資格です。基本情報技術者試験と同様に国家資格として認定されています。

応用情報技術者試験は基本情報技術者試験の上位資格であり、高度IT人材になるために必要なITの応用知識を体系的に学べます。

資格種類 国家資格
受験料 5,700円
2021年秋試験より7,500 円に改定
受験資格 なし
難易度(合格率) 15%前後(※)
運営団体 情報処理推進機構(IPA)

出典:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:スケジュール、手数料など
※参照:情報処理技術者試験 情報処理安全確保支援士試験 統計資料

データベーススペシャリスト試験

「データベーススペシャリスト試験」は、情報処理推進機構(IPA)が運営・付与している資格です。

目的に適したデータベース技術を選択し、設計・開発・運用・保守するための知識を体系的に学べます。特定データベース製品に依存した機能およびSQLに関する知識は問われません。

資格種類 国家資格
受験料 5,700円
2021年秋試験より7,500 円に改定
受験資格 なし
難易度(合格率) 10〜15%(※)
運営団体 情報処理推進機構(IPA)

出典:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:スケジュール、手数料など
※参照:情報処理技術者試験 情報処理安全確保支援士試験 統計資料

OSS-DB技術者認定試験

「OSS-DB技術者認定試験」は、エルピーアイジャパン(LPI-Japan)が運営している資格です。データサイエンティストに必要なデータベースに関する知識を体系的に学べます。

OSS-DB技術者認定試験にはSilverとGoldの2種類があり、Gold資格の認定にはSilver資格の取得が必要です。ただし、Gold資格の受験自体に特別な条件はありません。

資格種類 民間資格
受験料 16,500円
受験資格 いずれも無資格で受験可能。
ただし、Gold資格の認定にはSilver資格の取得が必要。
難易度(合格率) Silver:非公開(推定70%)
Gold:非公開(推定60%)
運営団体 エルピーアイジャパン(LPI-Japan)

出典:​​OSS-DB Silverについて
OSS-DB Goldについて

ORACLE MASTER Gold DBA

オラクル社が運営する「ORACLE MASTER Gold DBA」は、データベースの管理レベルを認定する資格です。

ORACLE MASTERはBronze、Silver、Goldの3段階があり、Goldの受験にはSilver資格の取得が必要です。

資格種類 民間資格
受験料 一律29,400円
受験資格 Bronze:なし
Silver:なし
Gold:Silver資格取得者のみ受験可能
難易度(合格率) 合格率非公開
運営団体 オラクル社

出典:Oracle Database Administration I(試験番号1Z0-082)

G検定

「G検定」は、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が運営する資格試験です。

非エンジニアのデータサイエンティストおよびデータアナリストのAI技術レベルを認定しており、データサイエンスの基盤とも言える機械学習・ディープラーニングに関する知識と技術を体系的に学べます。

資格種類 公的資格
受験料 一般:13,200円
学生:5,500円
受験資格 なし
難易度(合格率) 60〜65%(※)
運営団体 一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)

出典:G検定とは – 一般社団法人日本ディープラーニング協会【公式】
※参照:【2021年第2回G検定 結果】7,450名が受験し、4,582名が合格。

E資格

「E資格」は、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が運営する資格試験です。

E資格はG検定とは異なりエンジニア向けの資格で、データエンジニアのAI技術レベルを認定しています。

E資格の受験にはJDLA認定プログラムのうち、いずれか1つの講座を受講する必要があります。

認定プログラム実施事業者は「株式会社AVILEN」「スキルアップAI株式会社」などがあり、各社の講座形式はオンラインやハンズオンなど多様なため、ご自身の学習環境に適したプログラムを選択できます。

資格種類 公的資格
受験料 一般:33,000円
学生:22,000円
会員:27,500円
受験資格 JDLA認定プログラムの講座受講
難易度(合格率) 70〜80%(※)
運営団体 一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)

出典:E資格とは – 一般社団法人日本ディープラーニング協会【公式】
※参照:「E資格(エンジニア資格)2021#2」結果発表とシラバス改訂のお知らせ

Python3 エンジニア認定データ分析試験

一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が運営する「Python3 エンジニア認定データ分析試験」は、Pythonを活用したデータ分析スキルを認定する資格です。

Pythonのフレームワークを活用するとデータ分析を効率的に行えるため、データ分析業務にPythonはよく利用されています。

なお、Python以外にもRが活用されるケースもありますが、プログラミング初心者の場合はまずPythonから始めることをおすすめします。理由は、実装が他言語に比べて簡単だからです。

資格種類 民間資格
受験料 一般:11,000円
学生:5,500円
受験資格 なし
難易度(合格率) 非公開(推定70〜80%)
運営団体 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会

出典:データ分析試験

データ分析の技術を習得するためには資格への挑戦だけでなく自身での勉強も必須です。以下では、データサイエンティストになるために役立つデータ分できの勉強法を解説しています。ぜひこちらも読んでみてください。

▼関連記事
データ分析の勉強方法は?データサイエンティストに求められるスキルも紹介

データ分析者が資格を取得するメリット

データ分析者が資格を取得するメリットは大きく以下の3つです。

・技術レベルの証明になる

・体系的に学べるため、部下や後任者の育成が捗る

・基礎理論の理解が深まり、既存業務以外への応用力が身に付く

転職やフリーランスの新規案件獲得の際、資格を保有していることで技術レベルを証明できるため、プラスの評価を得やすくなります。

資格取得のための学習プロセスでは、日常業務だけでは知り得なかった基礎理論を体系的に学べるため、部下や後任者の育成が捗ります。たとえば、社内研修を開くことで自社組織の業務レベルを底上げすることが可能です。

このように資格の取得はさまざまなシチュエーションでプラスの影響を与えます。「資格は取得しても意味がない」という否定的な意見も散見されますが、それは得た知識をどのように活かすか次第です。

もし学習方法がわからず悩んでいるのであれば、ぜひ本稿で紹介したいずれかの資格の参考書を読むことから始めてみてください。

データ分析者・データサイエンティストに求められるスキル

情報処理推進機構はデータサイエンティストに求められる一般的なスキルを、以下の3つとしています。

スキル 定義
ビジネス 課題背景を理解し、ビジネス課題を整理・解決に導く力
データサイエンス 情報処理・人工知能・統計学などの情報科学系の知恵を理解し使う力
データエンジニアリング データサイエンスを駆使して、データ分析を活用したサービスや機能を実装・運用する力

「ビジネス」のスキルが必要であることに驚かれるかもしれませんが、データサイエンティストはデータを分析するだけで終わってはいけません。

データ分析を行う目的は、ビジネス上の重要な意思決定を適切に行えるようにすることです。

そのため、統計学や情報処理などの分析スキルやデータサイエンスの基盤構築力だけでなく、ビジネスを発展させられる課題解決力も必要です。

膨大なデータからビジネスを発展させるために重要な情報を抽出し、データとデータの関係性から示唆を導き出し、適切に関係者を動かせなければデータサイエンティストとしての価値は薄まります。

技術や知識にばかり捉われず、一般的なビジネスパーソンに求められるポータブルスキルも磨くようにしましょう。

なお、データ分析に必要なスキルの詳細は以下の記事で詳しく解説しています。ぜひこちらも読んでみてください。

まとめ

データ分析のスキルを身につけるなら資格取得は有効な手段です。ぜひ時間を作って挑戦してみてください。そして、資格取得後は習得したスキルや知識を実務で活用し、さらなるスキルアップを目指しましょう。

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