【データ・AI活用×海外事例】UAE最大のアルミニウムメーカー“Emirates Global Aluminium”_オンプレミスとクラウドの横断的な連携・管理、及び既存システムに手をかけず、先進技術を導入できるハイブリットクラウド基盤を導入することで生産性を大幅に向上

要約

• UAEのアルミニウム製造“Emirates Global Aluminium”は、製造現場の生産性向上に向けてAIなどの先進技術を迅速に取り入れたいが、製造現場特有の制約を考慮した、オンプレミスなシステムであるがゆえに、新しいシステムの導入に時間がかかる課題を抱えていた
• 既存システムに大きく手を加えることなく、AIなどの先進技術を容易に導入できるクラウドサービスと連携でき、オンプレミスとクラウドサービスを横断的に管理することができるハイブリッドクラウド基盤”Microsoft Azure Arc”を導入した
• システム展開のスピードが従来の20倍に向上し、AIの導入により品質保証の精度が著しく強化された

課題

同社は、生産性の向上を目的として、製造現場へのAIや自動化といった先進技術の導入を検討していました。しかし、現在利用しているオンプレミス環境のシステムは柔軟性に欠けており、新しいシステムを導入する際には数週間を要するうえ、管理効率も低いという課題がありました。

こうした背景から、先進技術を迅速に取り入れられるクラウドサービスへの移行を望んでいますが、以下のような製造現場特有の制約により、移行が困難な状況です。

・高温、粉塵、振動など、通信環境に不利な要因がネットワークに悪影響を及ぼす
・工場の制御には、品質や安全性を確保するため、遅延のないリアルタイムな処理が不可欠
・知的財産を保護する観点から、セキュリティ上の厳格な制約が存在する

解決策

同社は、ハイブリッドクラウド基盤である“Microsoft Azure Arc”を導入し課題解決を実現しました。
本基盤は、既存のオンプレミスなシステムに大きく手を加えることなく、AIなどの先進技術を容易に導入できるクラウドサービスと連携でき、オンプレミスとクラウドサービスを横断的に管理することができます。

＜特徴＞
・既存のオンプレミスなシステムによる遅延のない生産を維持しつつ、AIを活用した異常検知などのクラウド機能を活用可能
・クラウドのAIや自動化技術を含む新しい機能を、現場のオンプレミスなサーバーに即時展開可能
・セキュリティの観点から、機密性の高いデータをオンプレミス環境で保護されたまま管理可能

成果

・システム展開のスピードが従来の20倍に向上：以前は数週間を要していたアプリケーション展開が、わずか数時間で完了し、新しいサービスの試験導入や改良が迅速に行えるようになりました。
・AIの導入により品質保証の精度が著しく強化：従来は人による目視検査で1.5〜2.5％しか検査できなかったのに対し、AI導入後は100％の全数検査が可能になりました。 それにより、不良品の発見率が向上しました。
・セキュリティの管理を効率化：オンプレミスとクラウドにまたがって統一されたセキュリティ基準が適用されたことで、セキュリティ管理の手間が削減されました。

実際の実現方法

同社が導入したシステムを、「Liberty DSP」で再現することが可能です。

LibatyDSP

「Liberty DSP」は、Liberty Dataが提供する、蓄積→分析・可視化→事象予測→事業最適化までを一気通貫で有機的に自動遂行することを志向したデータサイエンスプラットフォームです。

サービスサイト「Liberty DSP」　https://www.liberty-nation.com/product/
資料請求・お問合せ　https://www.liberty-nation.com/contents/

参考記事
https://www.microsoft.com/en/customers/story/19825-emirates-global-aluminium-azure-arc