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IT

データ・AI活用×海外事例

金融

2026.7.17

【データ・AI活用×海外事例】米国の金融サービス会社_顧客向けアプリ開発におけるテスト作成をAIを用いて自動化し、生産性向上と品質改善を同時に実現

米国の金融サービス会社_顧客向けアプリ開発におけるテスト作成をAIを用いて自動化し、生産性向上と品質改善を同時に実現

要約

  • 米国大手金融サービス企業では顧客向けアプリの提供していたが、時間の制限により開発中のテストが不十分であるため、古いプログラムの変更時の不具合や新規開発中の手戻りが多発しているという課題を抱えていた
  • AIを使ったテスト自動生成ツールを導入し作業を自動化した
  • 古いプログラムに対するテスト作成のスピードが2倍、新規プログラムリリース前のテストにかかる時間を90%に削減、不具合の発生率が20%以上低下など、生産性向上と品質改善を同時に実現した

背景

アメリカの大手金融サービス企業では、顧客がウェブサイトを通じて個人向け銀行や、住宅ローンなどの各種ローンサービスにアクセスできるアプリケーションを提供しています。 同社は他の金融機関同様に「DevOps(開発と運用を一体化させて効率よくソフトウェアを作る仕組み)」に力を入れていました。開発チームは「もっと早くソフトウェアを世に出してほしい」というプレッシャーを常に受けていました。

課題

同社は、下記の原因で「品質(バグの少なさ)」と「納期の見通しの立てやすさ」に課題を感じていました。

・開発済みの古いプログラムについて、動作のテストが十分できていないものが多く改修時の不具合が多い
同社では、機能ごとに細かく分けて作られた業務システムを数百ほど抱えていましたが、その多くは開発から時間が経った古いプログラムで、コードガバレッジ(テストでどれだけコードを確認できているか)が低い状態でした。社内調査では、コードガバレッジが低いシステムほど、手を加えた際に不具合が増える傾向にあると判明していました。

・開発中の新しいプログラムについて、テスト不足による手戻り作業が多い
テスト不足のせいで、リリース直前など開発の後半に問題が発覚し、大きなやり直し作業が発生していました。

・テスト作成に時間がかかりすぎる
動作確認ができる範囲を広げるために、開発者が一つひとつ手作業でテストを作成する必要があり、そこに多くの時間が取られていました。その結果、本来の開発業務に使えるはずの時間が減ってしまっていました。

解決策

同社は上記の課題を解決するために、AIを活用してテスト作成を自動化するツール「Parasoft Jtest」を導入しました。

〈主な機能〉

(1)AIによるテストの自動生成機能

これまで開発者が一つひとつ手作業で書いていたテストを、AIが自動で作成できるようにしました。開発者が使い慣れた作業画面上でボタンを押すだけで、テストの作成・追加・修正が行える仕組みを整えました。

(2)変更箇所の自動検出とテスト対象の絞り込み機能

プログラムを変更した箇所をAIが自動で見つけ出し、確認すべきテストだけを絞り込んで実行できるようになりました。

(3)テスト作成時の専門的な作業負荷を軽減

開発において、MVCテスト(ユーザ―の入力場所が正しく動くかのテスト)や、モッキング(リスクのないダミーのデータベースを用意してテストする作業)の準備が必ず必要になります。この作業を行うには、Spring・Spring Boot(Javaを用いた開発で多用される型)に関するエンジニアの専門知識が必要です。本システムはこの型に強く対応しているため、作業負荷を大幅に削減できます。

(4)複数テスト結果の統合表示機能

手作業で行っていたテストやAIによって自動化されたテストなど、複数のテスト結果をひとつにまとめることで、どこを重点的にテストすべきか瞬時に確認できるようにしました。

(5)セキュリティ上の弱点の自動チェック

プログラムの中に潜むセキュリティ上の弱点を自動で見つけ出す機能も備わっており、当初は想定していなかったセキュリティ面の確認にも役立てることができました。

成果

開発者の生産性向上

・開発者一人あたり週に4〜10時間、テスト作成にかかっていた時間から解放され、その分を新しい機能の開発に充てられるようになりました。

・開発から時間が経った古いプログラムに対するテスト作成のスピードが2倍になりました。

・リリース前の最終確認にかかる時間が90%削減されました。

プログラムの品質改善

・不具合の発生率が20%以上低下し、リリースまでのスピード向上、やり直し作業の削減、ソフトウェア提供への信頼性向上を実現しました。

・数週間のうちに、動作確認ができている範囲が平均20%から85%まで向上しました。

実際の実現方法

同社が導入したシステムを、「Liberty DSP」で再現することが可能です。

LibatyDSP

「Liberty DSP」は、Liberty Dataが提供する、蓄積→分析・可視化→事象予測→事業最適化までを一気通貫で有機的に自動遂行することを志向したデータサイエンスプラットフォームです。

サービスサイト「Liberty DSP」 https://www.liberty-nation.com/product/

参考記事:
https://www.parasoft.com/wp-content/uploads/2023/05/case-study-AI-Driven-Java-Unit-Testing-Boosts-Dev-Productivity.pdf?utm_source=chatgpt.com